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熊坂賢次研究室」は慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス 熊坂賢次研究室の公式Tumblr。ポイントだと思ったことは、設置者のyuca_yさんご自身がブログエントリ「研究室のプロジェクト紹介ページ - 皇帝ペンギン飼育係りも」に書いていたので、引用します。

よく「研究室の紹介ページはありませんか」みたいなことを訊かれ[…]やっぱり過去の蓄積はものすごいパワーになるという経験から、研究室のプロジェクト紹介ページを作った。

作る際に気をつけた点は2つ。1つめは、私が研究室のTAではなくなってからも続けやすい形にするということ。tumblrなら、他の誰でも追加・修正できるのが良かった。2つめは、年次と手法の両方でプロジェクト一覧を眺められるようにしたいということ。tumblrのcustomize themeのDescriptionにaタグ入れられるの気づいて嬉しかった。そこにタグでソートしたURLをそのまま入れちゃった。

私なりの言い方をすると、1つ目のポイントは、活動の継続性という点で、Tumblrが便利なこと。コンテンツの追加、更新と、外観や機能の設定がダッシュボードレベルで可能なので、比較的誰でも「運営」に参加できます。インターネットサービスとして提供され、サーバーの面倒やアクセス増の対応といった「運用」は気にせずに済みます。そして運営者は複数設定でき、グループで運営できます。Tumblrである必要はありませんが、内部で人依存せずに続けられる「IT活動の継続可能性(サステナビリティ)」は、特に非営利団体では考えておくべき大切なポイントだと思います。

2つ目のポイントは、Tumblrの弱いカレンダー的なナビゲーションをタグの活用で補っていること。研究分野でもタグをうっていて、上手な使い方だと思います。個人的には、さらに研究者名でのタグでも見たい(このうちyuca_yさんの研究は、とか)と思ったのだけど、それは外野からの感想なのでおいておきましょう。

Beyoncé | I Am」はシンガーソングライターBeyoncéの公式Tumblr。

英語圏ではアーティストの公式Tumblrが次々に報じられていますが、久しぶりにTOWER RECORDS ONLINEMTV JAPANMSNエンタメAOL Onlineなど国内でも各所で取り上げられました。実際にはTumblr開設は4月5日のbeyonce.comの刷新の一部。

〈beyonce.com〉は6つのセクションに分かれており、最新情報が更新される〈THE LATEST〉では、ビヨンセの手書きによるメッセージも掲載。先輩ミュージシャンのシャーデーやアーティストのジャン・ミシェル・バスキアといった人物についての文章などがアップされており、彼女のブログ的な役割も果たしているようだ。そのほかにも、彼女のソロ・アルバムの全曲を試聴することができる〈MUSIC〉、アルバムのアートワークやPV用の撮影時の写真などを集めた〈VAULT〉、〈BEY(=ビヨンセのファン)〉向けの謎めいたコンテンツ〈BEYHIVE〉、ライヴ・スケジュールを確認できる〈PERFORMANCE〉、彼女のプライヴェート写真を多数掲載した公式Tumblrである〈I AM〉が用意されており、充実の内容となっている。
(ビヨンセがついに公式Twitter開設! 半日で370万フォロワーを記録 - TOWER RECORDS ONLINE)

ですが、「ビヨンセと彼女の家族が収まった写真や映像などプライベートなコンテンツ」(MSNエンタメ)、「セルアウトする必要など無い程のセレブなのは誰もが知る所だが、いつものスーパースターとしての彼女とは表情の違う、意外な程の素顔」(AOL Online)にフォーカスしていることで、Tumblrが特に話題になっているようです。

リキッドなグリッドレイアウトで多数の写真を掲載、サイドバーにはbeyonce.comと同じアコーディオンメニューが配され、ページ末尾で行くとスムーズに続きが読み込まれ配置されていきます。全体にブランディングとしてはbeyonce.comとよく一体化させながら、インフォーマルなフォトサイトとして独立性も持たせ、スタイリッシュに仕上げられていると思います。

The Lively Morgue」はNew York Timesによる公式Tumblr。

Morgue(参考資料館、死体置き場)から掘り出されたコンテンツが掲載されるこのサイトでは、第二次世界大戦開戦直後の1939年に写されたサモトラケのニケ、再区画の始まった1960年のマイアミビーチなど、往時を伺わせる他にない写真を楽しむことができます。ブログヘラルドには、次のような談話が載っています。

「ニューヨークタイムズには活字しかないと言う主張を覆したいと思います。」ニューヨークタイムズは、イラスト付きの日曜版の雑誌の販売を116年前に始めているのです。さらに、20世紀の前半の段階で、自社の写真エージェンシー、ワイド・ワールド・フォトズを抱えていました。
(New York Times、過去の歴史的な写真をTumblrで紹介 | ブログヘラルド)

気に入った写真があれば、PThe New York Times Storeでプリントを購入できるようです。New York TimesというとAmazon EC2をフル活用して実現したTimes Machineの記憶がありますが、ここでもトレンドを活用したコンテンツの電子化とそこからの収益化に意欲的に、サービスとコマーシャルのバランスよく取り組んでいる印象です。

Tumblrを使い始めて7ヶ月、Blog.USA.govへのトラフィックが40%増加するのを見てきました。

USA.gov: What analytics can tell us about the American mind — Federal Computer Week

Tumblr meetup Osakiでも紹介した米政府の公式Tumblr 「USA.gov Blog」について、これを推進した米連邦政府一般調達局(GSA)のFederal Citizen Information Centerのディレクター、Bev Godwinへのインタビュー記事が出ていました。以下、2ページ目から引用。

GSA was the first federal agency to go on Tumblr, another popular platform, which is used for blogging and blog-sharing. Several other agencies — including the State Department, Peace Corps and National Archives — have followed. We’ve been very happy with the amount of users and the vivid nature of people sharing blogs. In our seven months on Tumblr, we have seen traffic to the Blog.USA.gov site go up by 40 percent.

GSAはTumblrを最初に使用した連邦機関で、国務省、平和部隊、そして国立公文書館などが続きました。ユーザー数とブログシェアリングという人々の新鮮なあり方に満足していますし、この7ヶ月、BLOG.USA.govへのトラフィックが40%増加するのを見てきました、とのこと。

Standard Hotels - Culture」はザ・スタンダード・ホテルの公式Tumblr。

ANA Latteで「最もニューヨークでホットな地区、ミート・パッキングエリアに建つ話題のデザイナーズホテル」と紹介される同ホテルは、公式サイトとは別に「Standard Culture」というニュース、ガイドのサイトを持っています。さらにこれをソーシャル化するサイトとしてこのTumblrサイトがあり、よりぬきデイリーポータルZのようにStandard Cultureから選り抜かれた写真と添えられた一文から、あるポストアーティストへのインタビュー記事に、あるポスト近所のギャラリーの展示会の記事に、そしてあるポスト同ホテルのNew Year’s Eveイベントページ(チケットは$250~$4,500)にリンクされています。

チケットの宣伝が拡散して販売につながれば、あるいは屋上プール設備のスケートリンクオープンの報が宿泊につながれば直接的な効果ですが、紹介されている展示会に行くような人も「行く前に見どころのアドバイスを受けよう」とか「一緒に回れるところを組み合わせた一日のプランをお願いしよう」と思って、このホテルを選ぶかもしれませんね。

Six New Social Sites Marketers Need to Know - FatCat」より。

Obama for America」はObama 2012 campaignの公式Tumblrサイト。現在はキャンペーン事務局からの投稿だけが掲載されているが、寄稿質問もできる様子です。

Obama Launches Tumblr: ‘There Will Be Trolls Among You’ - ABC Newsより。

Gucci」(gucci.tumblr.com)はファッションブランドGucciの公式Tumblr。「Reblog Italian Glam: Gucci Joins Tumblr! on StyleCaster」より。

Culture Club」はポロ・ラルフローレン傘下のファッションブランド「Club Monaco」の公式Tumblr。昨年10月から今年6月まで「CM Culture Club」という公式ブログを運営しており、おそらくこれの後継だと思う。

「get inspired by what inspires us」と謳っているように、またCM Culture ClubのAboutページにあるように、自ブランド製品ではなくClub Monacoスタッフが「ピンと来たもの」をシェアしている様子。例えばClub Monacoはブランドショップを世界中にもつのだけれど、そこの彼らの製品ではなく「Barneys Co-Op(バーニーズ・ニューヨークの1業態)でみつけたPhillip Limの靴に惚れこんだ」という投稿があったりする。外部からfeatured contributorを連れてきているのも興味深い。

The Mermaid Innに近い方向性かもしれない。